フォルクスワーゲン・グループがディーゼルエンジンの制御に違法なプログラム「ディフィートデバイス」を使い、排ガス計測時のみNOx(窒素酸化物)を減らして、”クリーンディーゼル”に仕立てあげたという問題が拡大しています。
そもそもアメリカの環境保護庁EPAとカルフォルニア州の大気資源局CARBによって、フォルクスワーゲンやアウディに搭載された横置き4気筒ディーゼルエンジンに、違法プログラムが搭載されていることが公表されたのが2015年9月18日。
その後、フォルクスワーゲン・グループは当該エンジンに限り、ディフィートデバイスの搭載を認め、対策を進めています。11月20日にはEPAとCARBに対して、最初の問題解決案を提出しているといいます。
同時に、そうした問題に対する内部調査によって、最新モデルのガソリンエンジンを含むCO2排出量の不整合性も明らかとなっています。
また、11月2日には、EPAとCARBより、新たに3.0リッターV6ディーゼルにもディフィートデバイスを搭載していたのではないかという指摘がされ、フォルクスワーゲン・グループは否定するコメントを出していました。
しかし、V6ディーゼルに関する疑惑は、拡大しています。