新型プリウスの「Toyota Safety Sense P」の実力は?

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プリクラッシュセーフティは、歩行者に対しては約10〜80km/hの速度域で作動し、歩行者との速度差が30km/hの場合には衝突を回避、もしくは被害の軽減を図るというもの。

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対車両では、約10km/hから作動。たとえば、停止しているクルマに対して自車の速度が40km/hの場合は、衝突の回避もしくは被害の軽減を図ります。

レーンディパーチャーアラートは、道路上の白線もしくは黄色線を単眼カメラで認識し、ウインカー操作を伴わずに車線を逸脱しそうになると、警告音とディスプレイ表示で知らせるもので、さらに電動パワステを制御することで車線内に戻すサポート機能も搭載されています。

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また、車両のふらつきを検知すると、ブザーとディスプレイ表示により休憩を促す機能も用意。

レーダークルーズコントロールは0〜約100km/hで作動し、先行車が停止すると停止を維持し、アクセルかスイッチ操作で追従走行を再開するもの。

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オートマチックハイビームは、自動でハイビームとロービームを切り替えるシステムで、切り替え忘れを防ぐだけでなく、手動による操作の煩わしさを解放し、とくに郊外などで効果を発揮します。

今回は、専用コースでプリクラッシュセーフティを、外周路でレーンディパーチャーアラートも試しましたが、前者はほかのシステムと同様のオーソドックスといえるフィーリング。

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後者は自動運転のような過度な制御ではないものの、車線逸脱を抑制するパワステの制御は確かに感じられるもので、安全性だけでなくロングドライブ時の安心感も高めてくれそうです。

(文/塚田勝弘 写真/冨士井 明史)

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この記事の著者

塚田勝弘 近影

塚田勝弘

1997年3月 ステーションワゴン誌『アクティブビークル』、ミニバン専門誌『ミニバンFREX』の各編集部で編集に携わる。主にワゴン、ミニバン、SUVなどの新車記事を担当。2003年1月『ゲットナビ』編集部の乗り物記事担当。
車、カー用品、自転車などを担当。2005年4月独立し、フリーライター、エディターとして活動中。一般誌、自動車誌、WEB媒体などでミニバン、SUVの新車記事、ミニバンやSUVを使った「楽しみ方の提案」などの取材、執筆、編集を行っている。
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