ベントレーContinental GT Speedが最高速331km/hを幹線道路でマーク!

スチュアートハイウェイは、ノーザンテリトリーのダーウィンから南オーストラリア州のポートオーガスタまでを結ぶ幹線道路で、全長2834kmもあり、ロンドンからイスタンブールまで、またはニューヨークからデンバーまでに相当するといいますから長すぎてピンとこない距離です。

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ステアリングを握ったのは、オーストラリア出身の伝説的レーシングドライバーであるJohn Bowe氏。オーストラリアツーリングカー選手権で6度の優勝を誇り、バサースト1000も2度制し、現在もオーストラリアのレーシングチーム「Flying B Racing」の一員としてドライバーを務めているそうです。

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今回、Continental GT Speed が331km/hに達するまでの時間はわずか76秒で、トータルの走行距離は9.4km。最高速度に到達したときの秒速は92mに達し、サッカーのピッチとほぼ同じ距離といいますから驚異的なスピード。

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John Bowe氏は「このクルマはレース用に改造されたものではなく、工場からラインオフされたラグジュアリーなグランドツアラーです。走り出して1分少々で331km/hに達したのは本当に驚きです」と語っていたそうです。

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最高速度到達時に、エンジンとラジエーターを循環した冷却水量は毎分216Lで、ラジエーターに供給された空気量は毎秒4700L超、空気抵抗の壁をはねのけるのに80%のエンジン出力を使ったそうですが、燃料消費量は公開されていないようです。

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なお、最高速度記録への挑戦は適切に管理された状況で行われ、ノーザンテリトリー自治政府の協力のもと、スチュアートハイウェイの一部を閉鎖し、ヘリコプターで監視しながらの挑戦。走行を行う前にはその都度、車両の安全点検を入念に実施したそうです。

(塚田勝弘)

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■ベントレー「Continental GT Speed」画像ギャラリー ─ ベントレー究極のグランドツアラー
https://clicccar.com/2015/06/13/311550/

この記事の著者

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塚田勝弘

1997年3月 ステーションワゴン誌『アクティブビークル』、ミニバン専門誌『ミニバンFREX』の各編集部で編集に携わる。主にワゴン、ミニバン、SUVなどの新車記事を担当。2003年1月『ゲットナビ』編集部の乗り物記事担当。
車、カー用品、自転車などを担当。2005年4月独立し、フリーライター、エディターとして活動中。一般誌、自動車誌、WEB媒体などでミニバン、SUVの新車記事、ミニバンやSUVを使った「楽しみ方の提案」などの取材、執筆、編集を行っている。
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