初期型ハイブリッド車を凌ぐ静粛性!大幅改良したスバル・XVのガソリン車に試乗

続いてはハンドリングコースでのインプレションです。ここではハンドル操作のスムーズさと乗り心地を確認します。

ステアリングギア比を14.0:1とハイブリッド車と同じギア比にしたこともあり、ステアリング操作に対して、非常にリニアにクルマが動きます。

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Rの異なるカーブが続くコースで、左右のステアリング操作に対して素早くノーズが向きを変えます。リアタイヤの接地感が高いため、運転していてもタイヤからのインフォメーションがよく分かり、コーナリング時にどこまでアクセルを踏んでいけるのかが手に取るようにわかります。

しかもコーナリング時のロールの収束が速いので、アクセルを速く踏み込むことができるため素早くコーナーを脱出することができます。初期型のXVのサスペンションは柔らかめのセッティングですが、大幅改良されたXVはキビキビとした14.0:1というステアリングギア比に合わせて、しっかり感を強めた芯のある硬めのセッティングへと変更されています。

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その結果、路面からの振動を抑えてつつ、振動の収束も早めることで、キビキビとしたステアリングフィールと快適な乗り心地を両立させています。

正直言って、ガソリン車の静粛性や走行性能がここまで高まってくるとハイブリッド車のさらなるアップデートに期待が高まりました。

(萩原文博・撮影小林和久)

この記事の著者

萩原 文博 近影

萩原 文博

車好きの家庭教師の影響で、中学生の時に車好きが開花。その後高校生になるとOPTIONと中古車情報誌を買い、免許証もないのに悪友と一緒にチューニングを妄想する日々を過ごしました。高校3年の受験直前に東京オートサロンを初体験。
そして大学在学中に読みふけった中古車情報誌の編集部にアルバイトとして働き業界デビュー。その後、10年会社員を務めて、2006年からフリーランスとなりました。元々編集者なので、車の魅力だけでなく、車に関する情報を伝えられるように日々活動しています!
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