イタリア・モデナのマセラティ工場にて手作業で生産される4Cスパイダーの名称は、1930年代と1940年代の名車である8Cと6Cに代表されるアルファ ロメオの輝かしいスポーツカーの伝統を受け継ぐもので、4Cスパイダーはクーペモデルの4C同様に4気筒のオールアルミニウム1750直噴ターボエンジンが搭載されています。
オープントップモデルだけにスタイリングの完成度が気になりますが、両サイドに配置された彫刻的なエアインテークを起点に、ダイナミックなラインがヘッドライトまで達しています。
ヘッドライトは、4Cの「バイ LEDヘッドライト」から変更され、新デザインの「バイキセノンヘッドライト」を搭載。
カーボンファイバー製のウインドシールドフレームは強度の改善と軽量化に貢献し、ファブリック製ルーフは専用バッグに収納することで、トランクに格納できます。
レースからインスピレーションを得たというインテリアは、運転操作に関係する基本コンポーネントを統合した専用デザインで、2つの複合フレーム・スポーツシートと、レースに想を得たカーボンファイバーモノコックを採用。
また、フラットボトムのスポーツレザーステアリングホイール(パドルスイッチ付)とアルミニウムペダルを採用することで、レーシーな雰囲気に仕上げられています。
ボディカラーはアルファ レッド、ブラック、ホワイト、バサルトグレー、コンペティツィオーネレッド、マドレペルラホワイト、プロトタイプ イエロー(新色)の計7色。
ステアリング位置は左/右ともに設定されていて、トランスミッションは6DCTの「Alfa TCT」。クーペの4Cと同様にパワステがつかず、マニュアルステアリングシステムと15.7:1のクイックなギア比が採用されています。
4Cスパイダーの価格は861万8400円で、スポーツパッケージ(32万4000円)、レザーパッケージ(28万800円)、アルカンターラパッケージ(28万800円)が用意されています。
(塚田勝弘)