【東京モーターショー15】公道走行できるレーサーを「富裕層の遊び」として提案

その名はラディカル「RXC TURBO」。

DSCN1398[1]DSCN1400[1]DSCN1401[1]そしてワールドプレミアとして出展されたのはそのハイパワー版「RXC TURBO STO」。

DSCN1403[1]約1tのボディに3.5リッターV6ツインターボ(460ps)を積むという、それだけでもゴキゲンな戦闘力を持つベース車両に、GTマシンそのものの600psエンジンへとコンバートする荒業で、あるカー雑誌のテストではマクラーレンP1やポルシェ918など並みいる強豪を抑え市販車のコースレコードを叩き出しているモデルです。

元はといえばラディカル、こうしたロードゴーイングレーサーを「富裕層向けのクルマ遊び」として提案、大ブームを起こしたイギリスのメーカー。

「フォーミュラは乗りこなせる自信はないが、若造と一緒に草レースやるのはいまさら恥ずかしい」というお金持ちのオジサンたちのマーケットを掘り起こし、マシン供給からメンテナンスまですべてパッケージにしたワンメイクレースとして提供し、90年代後半から2000年代半ばにかけ確固たるポジションを築いた、小所帯ながらなかなかやり手なのです。

日本のマーケットにおいても、資金に余裕があり「もっと刺激が欲しい」層、ツルシのスポーツカーでは満足できない層にこれからアピールしていく模様です。

ちなみにこう見えてエアコンが装着できたりします。

(畑澤清志)