280ps/380Nmの快速ワゴン「ゴルフRヴァリアント」の強烈な走り

乗り味はフォルクスワーゲンらしく硬めで、20mmローダウンされた専用スポーツサスペンションの装着もあって、ノーマルのヴァリアントよりもさらに突き上げも大きくなりますが、この「速さ」からすると許容できる引き締まり方といえるでしょう。

20150730VWgolfAlltrack_08

第2世代へと進化したアダプティブシャーシコントロールの「DCC」を「R」専用の「レース」モードもしくはシフトレバーをSレンジに入れると、アクセルレスポンスが高まるだけでなく、さらにダンパーの減衰力も高まり、より速さを実感できます。

20150730VWgolfAlltrack_06

コーナー手前などの減速時には心地よい音を発しながらブリッピングして素早いシフトチェンジが行われ、ワゴンに乗っていることを忘れさせるほどです。

20150730VWgolfAlltrack_21

同じ日にハッチバックのゴルフRと乗り比べることができましたが、リヤの追従性やボディの剛性感ではさすがにハッチバックには及ばないものの、こうして乗り比べでもしなければワゴンであることを感じさせないはず。

装備はもちろんフル装備であり、ゴルフ・ヴァリアントの最上級モデルでもある「R」は、ワゴンならではの実用性とスポーツドライビングを楽しめる贅沢なモデルに仕上がっています。

(文/塚田勝弘 写真/小林和久)

【関連記事】

■道を選ばないフォルクスワーゲン・オールトラック
https://clicccar.com/2015/10/16/333568/

■人気モデルになったVWゴルフ・オールトラックの走りはどうか?
https://clicccar.com/2015/10/16/333546/

この記事の著者

塚田勝弘 近影

塚田勝弘

1997年3月 ステーションワゴン誌『アクティブビークル』、ミニバン専門誌『ミニバンFREX』の各編集部で編集に携わる。主にワゴン、ミニバン、SUVなどの新車記事を担当。2003年1月『ゲットナビ』編集部の乗り物記事担当。
車、カー用品、自転車などを担当。2005年4月独立し、フリーライター、エディターとして活動中。一般誌、自動車誌、WEB媒体などでミニバン、SUVの新車記事、ミニバンやSUVを使った「楽しみ方の提案」などの取材、執筆、編集を行っている。
続きを見る
閉じる