乗り味はフォルクスワーゲンらしく硬めで、20mmローダウンされた専用スポーツサスペンションの装着もあって、ノーマルのヴァリアントよりもさらに突き上げも大きくなりますが、この「速さ」からすると許容できる引き締まり方といえるでしょう。
第2世代へと進化したアダプティブシャーシコントロールの「DCC」を「R」専用の「レース」モードもしくはシフトレバーをSレンジに入れると、アクセルレスポンスが高まるだけでなく、さらにダンパーの減衰力も高まり、より速さを実感できます。
コーナー手前などの減速時には心地よい音を発しながらブリッピングして素早いシフトチェンジが行われ、ワゴンに乗っていることを忘れさせるほどです。
同じ日にハッチバックのゴルフRと乗り比べることができましたが、リヤの追従性やボディの剛性感ではさすがにハッチバックには及ばないものの、こうして乗り比べでもしなければワゴンであることを感じさせないはず。
装備はもちろんフル装備であり、ゴルフ・ヴァリアントの最上級モデルでもある「R」は、ワゴンならではの実用性とスポーツドライビングを楽しめる贅沢なモデルに仕上がっています。
(文/塚田勝弘 写真/小林和久)
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