IT・エレクトロニクスの先進技術が集まるコンベンション「CEATEC JAPAN」が2015年も開幕しました(会期:10月7日~10月10日)。
家電やデジタルガジェットのような身近なものから新しい制御を可能にするセンサー類まで電気にまつわる様々なジャンルの先進技術が、会場となる幕張メッセに展示されています。
期せずして、フォルクスワーゲン・グループのディーゼルエンジンに、米で違法となる制御プログラムが使われていた一件もあり、いま自動車業界的にホットなテーマとなっている「RDE(Real Driving Emissions)」です。
そうした走行しながらの排ガス計測に役立つポータブルタイプの小型エミッションメーターが、スパークプラグのNGK、ニューセラミックスのNTKブランドで知られる日本特殊陶業のブースに飾られていました。
RDEとは、リアルワールドでの走行時における排ガスに含まれる有毒物質の濃度などを計測して、規制を改正することも視野に入れたもので、欧州では数年前から実施に向けて議論がスタートしています。
NTKのマルチガス計測器は、排ガスに含まれるPM(微粒子)やNOx(窒素酸化物)などをリアルタイムに測定できるもので、重量も7kgとコンパクト。DC12/24V電源にも対応、起動も5分以内と簡単操作なのがメリットといいます。
量産は2016年を予定しているNTKのマルチガス計測器、内燃機関の開発に大いに役立つことが期待されます。
(山本晋也)