トヨタが2020年までに目指す自動運転で「できること」とは?

実際の操作は、ETCゲート通過後の入口ランプウェイ内において、ドライバーのスイッチ操作により自動運転に切り替え、自動走行を開始するもの。

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車載システムは、高精度地図情報との照合により自車の位置を高い精度で把握し、周辺障害物や周辺車両の状況を車両の各所に搭載した複数のセンサーにより認識。目的地に応じたルート選択やレーン選択まで行うそうです。

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トヨタの自動運転技術の研究開発は古く、1990年代から取り組んできたそうです。究極の目標であり願いである「交通事故死傷者ゼロ」への貢献と、「高齢者や身体の不自由な方も含めた、すべての人に自由に移動できる手段を提供すること」としています。

トヨタは「Mobility Teammate Concept」を実現する重要な技術の柱として、

1:高度な認識・予測判断を行う「運転知能(Driving Intelligence)」
2:車車間・路車間通信を活用し、安全運転を支援するITS Connectを始めとした「つながる(Connected Intelligence)」
3:ドライバーの状態認識、ドライバーとクルマの運転の受け渡しなどを行う「人とクルマの協調(Interactive Intelligence)」

という3つの領域を掲げています。自動運転にはGoogleなど自動車メーカー以外の業種も参戦して話題を集めていますが、万一の際の責任の所在を含む法改正や自動車保険の対応など課題は数多く、官民あげての環境作りが不可欠。

しかし、実現に向けて懐疑的な声もありますが、技術は着実に進化しているようです。

(塚田勝弘)

この記事の著者

塚田勝弘 近影

塚田勝弘

1997年3月 ステーションワゴン誌『アクティブビークル』、ミニバン専門誌『ミニバンFREX』の各編集部で編集に携わる。主にワゴン、ミニバン、SUVなどの新車記事を担当。2003年1月『ゲットナビ』編集部の乗り物記事担当。
車、カー用品、自転車などを担当。2005年4月独立し、フリーライター、エディターとして活動中。一般誌、自動車誌、WEB媒体などでミニバン、SUVの新車記事、ミニバンやSUVを使った「楽しみ方の提案」などの取材、執筆、編集を行っている。
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