三菱重工業は10月1日に、マレーシアで高速道路の複数車線を減速せずに走行する車両に課金できる、いわゆる「減速なしETC」の実証試験を開始しました。
この「減速なしETC」とは、マルチレーン・フリーフロー(MLFF)方式ETCと呼ばれています。今回の実証実験は、交通渋滞の緩和を目的に2018年の実運用開始を目指して、技術を蓄積するのが狙いということです。
同社は、現地のITS(高度道路交通システム)関連企業2社と共同で実証事件を行います。現地では同日、マレーシアと日本両国の政府関係者や高速道路幹部などが列席して記念式典が開催されました。
同社から発表されたETCゲートの写真を見ると、道路全体を跨ぐ大きな門のようなETCゲートが設置されており、日本のECTのように狭いETCレーンを減速して通過する必要がないようです。
せっかく技術があるのですから、アレーシアだけではなく、日本国内でもこのような減速なしETCが普及することが望まれます。
(山内 博 写真出典:三菱重工業)