メルセデスベンツが「クリーンディーゼルハイブリッド」で覆すこれまでの常識とは?

S300h_003 S300h_004S300h_002 S300h_007

S300hに搭載されるパワートレインは最高出力150kw(204ps)、最大トルク500Nmを発生する2.2L直4DOHC BlueTECエンジンに最大出力20kW(27ps)、最大トルク250Nmを発生する高効率電気モーターを組み合わせたハイブリッドシステムに7速ATが組み合わされています。

最新のV8エンジンと同等のトルクを実現しながらも、JC08モード燃費はコンパクトカー並の20.7km/Lを実現しています。今回、TVCFの撮影でS300hは鹿児島の佐多岬から東京の六本木まで1541kmを無給油で走破し、その時の平均燃費は25.6km/Lで、まだタンクには約270km走行できる燃料が残っていたそうです。

S300h_006 S300h_010 S300h_009 S300h_008

クリーンディーゼルをほかのメーカーより先駆けて導入したメルセデス・ベンツですが、2015年8月現在で8車種14モデルまで拡大しています。クリーンディーゼルエンジン搭載車はガソリン車より高い価格設定の場合が多いですが、今回登場したS300hはSクラスで唯一1000万円を切った998万円となり、これまでの「クリーンディーゼル車は高い」という常識を覆しています。ここにクリーンディーゼルのパイオニアとしてのプライドを感じます。

(萩原文博)

この記事の著者

萩原 文博 近影

萩原 文博

車好きの家庭教師の影響で、中学生の時に車好きが開花。その後高校生になるとOPTIONと中古車情報誌を買い、免許証もないのに悪友と一緒にチューニングを妄想する日々を過ごしました。高校3年の受験直前に東京オートサロンを初体験。
そして大学在学中に読みふけった中古車情報誌の編集部にアルバイトとして働き業界デビュー。その後、10年会社員を務めて、2006年からフリーランスとなりました。元々編集者なので、車の魅力だけでなく、車に関する情報を伝えられるように日々活動しています!
続きを見る
閉じる