まず化粧直しが施された外観では、新世代となる「コロナ・リング・デザイン」を採用したLEDのヘッドライトとフォグランプを新たに全車に標準装備。
精悍なフロントマスクをさらに印象づけるとともに、テールランプにも新たにLEDを搭載、デザインも一新することで従来よりもさらにスポーティムードを高めています。
さらに、左右に大きく広がるエアインテークを備えた新デザインのフロント・エプロン(320SEセダン/ツーリングを除く全モデルに標準)により、さらに力強い雰囲気の顔つきを演出。
インパネは小変更ですが、センターパネルをハイグロス・ブラック仕上げ(従来モデルはマット・ブラック仕上げ)にするとともに、エアコン吹き出し口周辺部にクローム・アクセントを新たに追加(Sport / Luxury / M Sport)し、質感向上を図っています。
最大の注目はエンジンで、新型340iセダン/ツーリングに初搭載となる新開発の直列6気筒ガソリンは、従来の6気筒から最高出力を20ps、最大トルクを50Nm向上。
326ps/450Nmを発揮しながらCO2排出量を約10%改善するなど、燃費も向上させています。
さらに、330iセダン/ツーリング向けの2.0L直列4気筒ガソリンエンジンも手が加えられていて、従来のBMW 328iから7ps向上となる252ps/5200-6500rpmを発生。最大トルクは 350Nm/1450-4800rpmで、EUテスト・サイクルにおける燃料消費率(およびCO2排出量)を約12%向上。
また、走りの面でもサスペンションのダンパー設定とハンドリング特性を刷新し、よりスポーティな走りと快適性の両立を図っているそうです。
販売台数を左右する車両価格も見直されています。
今回の新型BMW3シリーズは、外観デザインとエンジンの刷新に加えて、LEDヘッドライト、LEDフォグライトを新たに全車標準装備とするなど装備をさらに充実させたにもかかわらず、売れ筋となる中核グレードでは価格を据え置き(なお、BMW 330iセダン/ツーリングは、従来モデルのBMW 328iから最大24万円の引き下げ)。
セダンの価格帯は、320i SEの427万円がボトムで、人気のディーゼル搭載車の320dは506万円で据え置き、新しい直6が積まれている340iは776万円、最上級はM3セダンの1104万円。
ツーリングの価格帯は、こちらも320iツーリングSEがエントリーグレードで449万円、320dツーリングは528万円、新型の直6ガソリンエンジンを積む340iは798万円です。
(塚田勝弘)