アウトランダーPHEVの魅力は、燃費や電費だけじゃない! 上質でスムーズな走りはSUVトップ級

こちらは、改良前から劇的に改善した感じは受けませんでした。毎日乗っているオーナーなら気がつくかもしれません。

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純ガソリン仕様と比べるとバッテリーなどを積んでいる分、確かに重心の低さを感じさせますが、逆に何か思い余計なモノを積んでいると感じさせる旋回性になります。

駆動用バッテリーは1列目の足元から2列目の足元床下に配置されていますから、ホイールベース中央よりもやや前の位置にあり、ヨー慣性モーメントを劇手に悪化させる位置とはいえなくても全体にクルマが重いのは明らか。

ただし、EV走行が可能なPHEVは、エンジンが始動しなければスルスルと静かに走りますから、静粛性の高さやプラグインハイブリッドシステムの制御に注意が向き、こうしたフットワークの面までは意識が向きにくくすむのもありそう。

燃費面では、ハイブリッド燃費を1.6km/Lから20.2km/L、モーター効率の見直しで充電電力使用時の走行距離を0.6km/L高めて16.0km/Lとするなど、PHEVを買う人にとっては無視できない小変更が施されています。

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いずれにしても、純ガソリン仕様、PHEVともに乗り心地や操縦安定性を向上させたのは朗報。

PHEVという「ほかにはあまりない」システムだけでなく、家族で乗ったり、ゲストを迎えたりするクルマとして魅力が高まったのは、PHEVというキーワードに引き寄せられていた層以外にも訴求できるSUVに仕上がったというわけですから。

■三菱アウトランダーは、PHEVよりも純ガソリン車の方がオススメ?
https://clicccar.com/2015/08/14/321743/

(文/塚田勝弘 写真/小林和久)

この記事の著者

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塚田勝弘

1997年3月 ステーションワゴン誌『アクティブビークル』、ミニバン専門誌『ミニバンFREX』の各編集部で編集に携わる。主にワゴン、ミニバン、SUVなどの新車記事を担当。2003年1月『ゲットナビ』編集部の乗り物記事担当。
車、カー用品、自転車などを担当。2005年4月独立し、フリーライター、エディターとして活動中。一般誌、自動車誌、WEB媒体などでミニバン、SUVの新車記事、ミニバンやSUVを使った「楽しみ方の提案」などの取材、執筆、編集を行っている。
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