意を決して乗ってみると、そこにはほんわかとした空気感が漂う異界が広がっていました。
ベージュのカラーリングで温かみがあふれる室内空間は、2020×1295×1240mm(室内長×室内幅×室内高)と、とくに室内長が軽自動車の中ではひと回りほど小さくなっています。
さらに、女性が乗ることを前提としているせいか、ダッシュボードやステアリングなどが全体的に低めで身長173cmのワタクシでは足元のゆとりが少なく、シートの高さと位置を足元に余裕が出るまで下げると、今度はステアリングが遠い。ステアリングの前後調整ができないのが悔やまれます。
ただ、身長150~165cmほどの方なら、ポジションはしっくりくるはず。低めのインパネと前屈みの車体は車両感覚の把握に優れており、狭い道などのすれ違いで擦りがちな左側前方を目視できるほど。全方位モニター(カーナビとのセットオプション)も組み合わせれば、むしろぶつける方が難しいと思わせるほど取り回しは楽チンです。
また、感心させられたのが使い勝手に対するこだわりであります。
とくに、ウッドパネルをあしらったインパネに備わる引き出し式トレー。ボックスティッシュが入るほどの容量があり、サッと迷わずに放りこめるので非常に便利。しかも、スッキリと馴染んでいるのもポイントです。