北米では原油安や景気回復を追い風に現地生産のピックアップトラック「タコマ」や高級SUV「レクサスNX」などの販売が伸びたものの、中国やインドネシア、タイなどの市場で景気減速の影響が出ており、成長が鈍化傾向を示すなど不安材料も。
こうした背景を踏まえ、今期の通期予想では売上高を当初予想から3,000億円引き上げて前期比+2.1%増の27.8兆円としていますが、営業利益では+1.8%増の2.8兆円、純利益が+3.5%増の2兆2,500億円と、当初予想のまま据え置いている状況。
トヨタ自動車は今年上半期(1-6月)のグローバル販売台数で軽自動車税増税の影響を受けた傘下のダイハツの国内販売減速の影響などで502.2万台(前年同期比‐1.5%)と前年割れとなり、シェアを伸ばしたVW(同504万台)に約2万台の差をつけられましたが、純利益ではVW(3,642億円)やGM(1,366億円)を依然圧倒しています。
年内に主力モデル、プリウスのモデルチェンジを控えていることから、今後の販売追い上げが期待されます。