アウトランダーPHEV
SUVの中でもユニークな一台が「アウトランダーPHEV」です。
なんといっても、パワートレーン!! バッテリーに貯められた電力を駆動や電装品に使うというシステムが採用されている点は電気自動車と共通ですが、「アウトランダーPHEV」には従来のガソリンエンジンも搭載されているのです。
電気自動車のように外部からバッテリーへの充電も可能ですが、充電施設などが近場に無いような地域でも、ガソリンを給油しておけばエンジンが発電し、バッテリーへと電力を蓄えてくれるのです。
つまり、電気自動車のネックだった“航続距離の短さ”や“充電時間の長さ”を克服しているわけです!! さらに、蓄えた電力は、停電の際にクルマから家へと供給することも可能です。
発売当初から根強い人気を誇る「アウトランダーPHEV」は、今年6月に大幅なマイナーチェンジが実施されたのもトピック。
フロントマスクは、三菱自動車の新しいブランドデザインコンセプト「ダイナミックシールド」と称する大開口グリルを装備し、「ランサーエボリューション」譲りの躍動的な表情へと刷新。インテリアもシート表皮やステアリングの素材とデザインを見直し、よりプレミアム感が高められています。
もちろん、乗り味についても改良が行なわれており、ボディの補強から足回りのチューニング、吸音材や遮音材を随所に配したことで上質な乗り心地に磨きが掛けられています。
アウトランダー
「アウトランダー」および「アウトランダーPHEV」の発売から現在に至るまで、独自のキャラクターをもつ「アウトランダーPHEV」の方に注目が集まっていましたが、今年6月のマイナーチェンジを機にガソリンエンジン版の「アウトランダー」からも目が離せなくなりました。
デザインは「アウトランダーPHEV」と同じくタフ&アグレッシブな個性を強調したものへと変更。ライバルの「ハリアー」や「エクストレイル」が都会派へと舵を切っている中では、この本格派の雰囲気を放つルックスはかえって貴重な存在。
もちろん乗り味についてもマイナーチェンジを機に大幅に向上しており、制振と遮音材の追加に加えてドアシールの構造を改良するなど、「アウトランダーPHEV」と同等の水準を目標に改良したとのことです。
ちなみに、ガソリンエンジンを搭載する「アウトランダー」の乗車定員は7名なので、家族の多い方にもオススメの一台です。
(今 総一郎)