【ぶつからないクルマ特集】トヨタの予防安全はカメラとレーダーの合せワザ!

いわゆる「ぶつからないクルマ」としての主機能は「PCS」が担っており、レーザーレーダーとカメラを用いて前方の障害物を検知、衝突の危険がある場合、ブザーとディスプレイ表示でブレーキを踏むように促します。

ブレーキを踏んだ場合、強力なブレーキアシストが作動、もしブレーキを踏まなかった場合でも約10~80km/hの幅広い速度域で作動する自動ブレーキにより約30km/hの減速を行い衝突を回避します。

一方、「Toyota Safety Sense P」については年内の登場が予想される新型プリウスから搭載される見込みで、こちらにはPCS、LDA、AHBに加えてPCSに歩行者検知機能を付加,対歩行者の衝突回避/被害軽減を可能にしています。

このPCSではセンシングにミリ波レーダーとカメラを用いており、自動ブレーキの作動速度域は約10km/h~最高速まで、速度低減量は約40km/hと、より広範囲に作動。

Toyota Safety Sense_C(出展 トヨタ自動車)

さらに両センサーにより、前走車と一定の車間距離を保ちつつ、追従走行が可能となるレーダークルーズコントロールを装備しています。

同社の予防安全装備の横串展開は自動車各社の中でも比較的遅い方でしたが、2種のパッケージに層別したことでラインナップ車全てに装備される時間はかなり早まるものと思われます。

■Toyota Safety Sense C
http://toyota.jp/technology/toyota_safety_sense/

 (Avanti Yasunori

【画像をご覧になりたい方はこちら】 https://clicccar.com/2015/07/19/318425/

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Avanti Yasunori

大手自動車会社で人生長きに渡って自動車開発に携わった後、2011年5月から「clicccar」で新車に関する話題や速報を中心に執筆をスタート、現在に至る。幼少の頃から根っからの車好きで、免許取得後10台以上の車を乗り継ぐが、中でもソレックスキャブ搭載のヤマハ製2T‐Gエンジンを積むTA22型「セリカ 1600GTV」は、色々と手を入れていたこともあり、思い出深い一台となっている。
趣味は楽器演奏で、エレキギターやアンプ、エフェクター等の収集癖を持つ。
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