さて、初期に受注した5,000台の内容において、両車に違いはあるのでしょうか。
たとえば人気ボディカラーについては共通性があります。
S660はプレミアムスターホワイト・パールが半分以上で、ロードスターはソウルレッドプレミアムメタリックが4割以上。色の傾向は異なりますが、いずれもイメージカラーが人気色となっています。
2グレード構成のS660、3グレード構成のロードスターですが、初期受注においては、どちらも最廉価グレードが1割未満の少数派となっているのも共通点といえるでしょう。
トランスミッションの選択は似ているようで、違いが現れています。
S660ではMT:AT比率がおよそ6:4となっていたのに対して、ロードスターは74%がMTとなっているのです。乗用車新車販売の全体としては99%近くがAT車という時代にあって、S660のMT:AT比率も平均からすると圧倒的にMT寄りですが、さらにロードスターは走りへこだわるユーザーが選んでいるという傾向が見て取れます。
国内向けのS660に対して、グローバルモデルのロードスターは生産能力も高く設定されているといいます。できるだけ早く、旬のオープン2シーターを味わいたいというならば、ロードスターのアドバンテージが目立ってくるといえそうです。
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(山本晋也)