軽自動車に使える? スズキが2気筒800ccディーゼルを発表!

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「E08A型」エンジンのストロークを70.5mmまで短くすると、排気量はアンダー660ccとなり、日本の軽自動車規格に収まります。

かなりのショートストローク仕様となりますが、ストロークだけで排気量を合わせていけばピストンやシリンダーはそのまま使うことができるというメリットもあります。

そもそも新興国向けとして開発されていることを鑑みると、最小限の変更で軽自動車用エンジンに転用できれば、コスト面でも軽自動車に適応できるレベルが期待できそうです。

ただし、セレリオのガソリンエンジンの排ガスレベルがBS4(EURO4相当)であることから、ディーゼルエンジンも同等と考えると、そのまま日本でクリーンディーゼルとして認められるエミッション性能(ポスト新長期規制)をクリアするのは難しいといえそうです。

とはいえ、クリーンディーゼルとして、軽自動車に搭載され、もし30.0km/Lといった燃費性能を実現することができれば、軽自動車のトレンドをひっくり返すことまちがいなし。

様々な難しさもありましょうが、ディーゼルのメリットが活きやすい軽商用に載せることができれば、市場を大いに刺激することでしょう。

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(山本晋也) 

この記事の著者

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山本晋也

日産スカイラインGT-Rやホンダ・ドリームCB750FOURと同じ年に誕生。20世紀に自動車メディア界に飛び込み、2010年代後半からは自動車コラムニストとして活動しています。モビリティの未来に興味津々ですが、昔から「歴史は繰り返す」というように過去と未来をつなぐ視点から自動車業界を俯瞰的に見ることを意識しています。
個人ブログ『クルマのミライ NEWS』でも情報発信中。2019年に大型二輪免許を取得、リターンライダーとして二輪の魅力を再発見している日々です。
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