「E08A型」エンジンのストロークを70.5mmまで短くすると、排気量はアンダー660ccとなり、日本の軽自動車規格に収まります。
かなりのショートストローク仕様となりますが、ストロークだけで排気量を合わせていけばピストンやシリンダーはそのまま使うことができるというメリットもあります。
そもそも新興国向けとして開発されていることを鑑みると、最小限の変更で軽自動車用エンジンに転用できれば、コスト面でも軽自動車に適応できるレベルが期待できそうです。
ただし、セレリオのガソリンエンジンの排ガスレベルがBS4(EURO4相当)であることから、ディーゼルエンジンも同等と考えると、そのまま日本でクリーンディーゼルとして認められるエミッション性能(ポスト新長期規制)をクリアするのは難しいといえそうです。
とはいえ、クリーンディーゼルとして、軽自動車に搭載され、もし30.0km/Lといった燃費性能を実現することができれば、軽自動車のトレンドをひっくり返すことまちがいなし。
様々な難しさもありましょうが、ディーゼルのメリットが活きやすい軽商用に載せることができれば、市場を大いに刺激することでしょう。
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(山本晋也)