ドアを開けて乗り込むと、まず目に飛び込んで来るのは上下幅の薄いコンセプトカーのようなドアミラー。ドライバー席から見るとこれがかなり印象的でスポーティな雰囲気を演出するのに大きく貢献しています。
またスターターボタンを押すとインパネセンターに設置されたディスプレイパネルに「S660」の文字が浮かび上がり、気分を上げてくれます。
ステアリングホイールやシフトレバーは革巻き仕様となっており、カーボン調のメーターフードやレザータッチのインパネなどが軽自動車であることを忘れさせてくれます。
早速クラッチを踏み込んでエンジンをかけてみると、104Nm/2600rpmを発生する3気筒DOHC12バルブターボエンジンが元気に目を覚まします。
アクセルを少し煽ってみるだけでスロットル・レスポンスの良さを感じると共に、センター出しのマフラーからは弾けるようなエキゾースト・サウンドが響きます。
ターボ付きエンジンながらもレギュラーガソリン仕様なのが嬉しいポイント。
走り出すと、しなやかなサスペンション・セッティングにより、乗り心地の良さを感じます。エンジンのピックアップが鋭くターボラグは皆無で、言われないとターボ車と気付きません。
ミッションはカチッ、カチッと小気味よくキマり、重さを感じさせないクラッチと相まって操作性はかなり良好。ついついシフトダウン、アップを繰り返してしまいます。
フロント15インチ、リヤ16インチの異サイズのタイヤが踏ん張っているイメージで街中を走っているだけでもクイックなコーナリング特性の一端を感じさせます。
間違いなくサーキットへ持ち込んで全開走行してみたくなるクルマ。実際、購入したユーザーの多くがそうした楽しみ方をしているとか。
なにせ40台/日、800台/月の生産ペースなので納期が長いのは仕方が無いところですが、納車を心待ちにしている購入者の心境は想像にかたくありません。
ホンダ 「S660」、このクルマは軽自動車の維持費で乗れる「本格ミッドシップスポーツ」と言えそうです。
■ホンダ S660 Weサイト
http://www.honda.co.jp/S660/
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