「VICS」が進化。プローブ情報で渋滞回避が可能に!

そうした中、VICSセンターはサービス開始20周年となる今年の4月23日よりFM多重放送の伝送容量を最大50KBから最大100KBへと約2倍に拡大。

「VICS WIDE」と称する新サービスをスタートさせました。

VICS_WIDE(出展 道路交通情報通信システムセンター) 

この新サービスを受信するには対応型のNAVIが必要となりますが、過渡期でもあり、現時点における市販車載器の対応状況は各社まちまちのようです。

何が新しくなったかを一言で表せば「より高精度な渋滞回避情報」の提供となります。

これまでのサービスでは主要交差点などの限られた地域に設置した光ビーコンで渋滞を検知していましたが、新サービスではこれを「プローブ情報」にグレードアップしています。

VICS_WIDE

「プローブ情報」とは実際にクルマが走行した位置や車速などの情報を用いて生成された道路交通情報のことで、「VICS WIDE」ではタクシーからの情報を元に、より広範囲且つ動的に渋滞回避を考慮したルート案内が可能になっています。

VICS_WIDE

当面は都内限定のサービスのようですが、今後順次拡大される模様。

そのほかにも緊急情報(津波・火山噴火等の特別警報)の提供や、頻発するゲリラ豪雨(50mm/h以上)の発生エリアをNAVI画面上に表示するなど、近年の事象に則した情報を提供。

VICS_WIDEVICS_WIDE

「VICS WIDE」の利用は従来の「VICS」同様、無料サービスとなっています(実はVICS付きカーナビ機器購入時に500円が含まれて利用料は支払われていますが、買ってしまえば利用料は新たに発生しません)。

新型の市販NAVIの場合、ファームアップなどで受信が可能となるモデルも既に出回っているようなので、一度確認してみるのもよいかもしれません。

■VICS WIDE Webサイト
http://www.vics.or.jp/vics-wide/index.html

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Avanti Yasunori

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Avanti Yasunori

大手自動車会社で人生長きに渡って自動車開発に携わった後、2011年5月から「clicccar」で新車に関する話題や速報を中心に執筆をスタート、現在に至る。幼少の頃から根っからの車好きで、免許取得後10台以上の車を乗り継ぐが、中でもソレックスキャブ搭載のヤマハ製2T‐Gエンジンを積むTA22型「セリカ 1600GTV」は、色々と手を入れていたこともあり、思い出深い一台となっている。
趣味は楽器演奏で、エレキギターやアンプ、エフェクター等の収集癖を持つ。
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