こりゃダメだ。
今日のD1GPで追走に勝利するためには、審査コーナーに飛び込む時点で相手のすぐ後につけていることは必須ともいえます。
追走の勝敗は、まずミスがあったかなかったか。両者ミスがなかったとしたら、基本的には速いほうが勝ちで遅いほうが負けなんですね。
でもね、ドリフトスピードって、そんなに大きくはちがわないんです。じゃあ、どうやって決まるか? 後追いが相手のインに入ってドリフトを合わせてみせる、そうするとアドバンテージが取れる。それが決め手になるというのが主流なんですね。
ということは、後追いは先行車に近い位置でドリフトをして、はじめて自力でアドバンテージを取れるわけです。つまり、加速区間で振り切られた場合は、五分に持ち込むのがせいいっぱい。相手がミスをしないかぎりアドバンテージは取れないということです。
加速区間が短いコースの場合、パワー差はあまり影響しません。D1GPマシンは、たいてい2速くらいまではありあまるパワーがあるので、スタートのテクニックや、ホイールスピンをコントロールするテクニックが重要で、むしろパワーのないクルマのほうが走りやすかったりすることもあるくらいです。
しかし、D1GP最速コースとなる鈴鹿ではそうはいかない。なんたって進入速度は速いクルマで220km/hを超えるわけですから!