ホンダ・シャトル ハイブリッドはカローラ・フィールダーを超えたか!?

まずハイブリッド車について、大きな違いはシャトルには4WDが用意されているのに対して、フィールダーはFFだけのラインナップとなっている点です。降雪時の走破性を意識するユーザーにはシャトルのラインナップはアドバンテージとなることでしょう。

ただし、燃費性能についてはシャトル優勢とはいえません。たしかにシャトル ハイブリッドのベーシックグレードは34.0km/Lという好燃費を達成していますが、重量やタイヤサイズに異なる他グレードでは32.0km/L、29.6km/Lと燃料消費率が異なるのです。

一方、フィールダーはハイブリッド全車において33.8km/Lというモード燃費を実現しています。ベーシックグレードではシャトルが優る燃費性能も、中間グレード、上級グレードではフィールダーに軍配があがるといった状況です。

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こうした違いはシャトルのほうが全高が高いというボディや、タイヤサイズも影響しているところでしょう(全長4400mmと全幅1695mmは同一)。

●シャトル VS. フィールダー ボディサイズ比較

  シャトルハイブリッドX(FF) フィールダーハイブリッドG
全高 1545mm 1475mm
車両重量 1220kg 1180kg
JC08モード燃費 32.0km/L 33.8km/L
タイヤサイズ 185/60R15 175/65R15

ちなみに、シャトル ハイブリッド4WDのJC08モード燃費は、15インチタイヤを履くグレードで27.6km/L、16インチタイヤのモデルで25.8km/Lとなっています。

この記事の著者

山本晋也 近影

山本晋也

日産スカイラインGT-Rやホンダ・ドリームCB750FOURと同じ年に誕生。20世紀に自動車メディア界に飛び込み、2010年代後半からは自動車コラムニストとして活動しています。モビリティの未来に興味津々ですが、昔から「歴史は繰り返す」というように過去と未来をつなぐ視点から自動車業界を俯瞰的に見ることを意識しています。
個人ブログ『クルマのミライ NEWS』でも情報発信中。2019年に大型二輪免許を取得、リターンライダーとして二輪の魅力を再発見している日々です。
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