これまで円高による為替差損等のリスク回避で海外現地生産移行を推進してきた国内自動車大手が、円安や効率化による競争力強化を背景に国内生産への切り替えを始めているようです。
日経新聞によると、トヨタ自動車が2017年発売予定の北米向け新型「カムリ」の生産の一部を愛知県豊田市の堤工場に切り替えるそうです。
現行の北米向けモデルは米ケンタッキー工場と提携先の富士重工業の米インディアナ州工場で生産(年産10万台)していますが、来年中に富士重への生産委託を終え、国内生産に切り替える模様。
また今秋発売予定の新型レクサス「RX」についても当初全数カナダ工場で生産予定だったところを北米向けの約1割となる年1万台程度の生産をトヨタ自動車九州の宮田工場での生産に変更。
さらに今年11月頃の発売を予定している次期「プリウス」についても主力となる堤工場に加えて豊田市の高岡工場でも生産、輸出増に備えるそう。