入場者数9万人越えのSUPER GT第2戦富士、レースはまたも大波乱。【SUPER GT 2015】

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予選Q1で、第1戦優勝によりウェイトハンデ40kgが課せられていた#31 TOYOTA PRIUS apr GTが、中山 雄一選手のドライブでまさかのコースレコード!続くQ2では昨年までSUBARU BRZ GTでポールポジション記録を更新し続けていた佐々木孝太選手が異次元の36秒台で予選トップタイム。

そのまま好調を維持して、ハイブリッドパワー炸裂でポールポジション獲得。佐々木孝太選手はPURIUSに移籍してもポールポジション記録を更新。前人未到のポール13回!予選キング復活です。

 5月3日の決勝でポールポジションからスタートしたPURIUSを追いかけるのは#3 B-MAX NDDP GT-Rと#10 GAINER TANAX GT-R、そして昨年のチームチャンピオン#11 GAINER TANAX SLS。この4台が1秒以内の接戦を繰り広げるトップグループを形成し、序盤で5位以下を徐々に引き離していきます。

しかし序盤から大波乱が起きます。PURIUSが8周目を終える頃、#88 マネパランボルギーニが第一コーナー手前でタイヤバーストによりスピン。盛大にオイルを撒き散らしながら出火したためにセーフティーカーを導入しての隊列走行となります。ここで各車のタイム差が一気に縮まると、再スタートでまたもやドッグファイト。

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 27周目でペースを落とし始めたPURIUSを見逃さずに、一気に噛み付いたのが#3 B-MAX NDDP GT-Rの星野一樹選手。しかし、22周目でピットインし、ドライバーを千代勝正選手にチェンジしていた#10 GAINER TANAX GT-Rは36周目で#3 B-MAX NDDP GT-Rがピットインすると、この時点でトップに躍り出ます。

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さすがは昨年、ヨーロッパで戦い、今年のバサースト12時間で優勝しただけのことはある千代勝正選手。安定的に速いペースで一気に独走態勢を確立。#3 B-MAX NDDP GT-Rの高星明誠選手をグイグイと引き離していきます。

この記事の著者

松永 和浩 近影

松永 和浩

1966年丙午生まれ。東京都出身。大学では教育学部なのに電機関連会社で電気工事の現場監督や電気自動車用充電インフラの開発などを担当する会社員から紆余曲折を経て、自動車メディアでライターやフォトグラファーとして活動することになって現在に至ります。
3年に2台のペースで中古車を買い替える中古車マニア。中古車をいかに安く手に入れ、手間をかけずに長く乗るかということばかり考えています。
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