ファミリーカーの定番といえば、そうミニバン!! 快適な室内空間をはじめ高い実用性は魅力的ですが、それが子供心に響くかは……。
そこで、見た目や機能そして走りなど子供心に響く魅力を備えたモデルをご紹介いたします。
ホンダ・ジェイド
この春、ホンダが新たに発売した「ジェイド」。3列シートを備え、乗車定員は6名とパッケージングはまさにミニバンのそれ。しかしながら、全高は1530mmと低く、スタイリッシュなルックスと走行安定性に貢献するほか、立体駐車場のパレットの制限もパスできるなど、とにかく日常での利便性を極めた一台。
なかでも注目は2列目シート。左右独立の快適性に優れるキャプテンシートは、なんとV字にスライドします。これにより、足元空間だけでなく、前方視界も大幅に拡がるのです。気分は戦艦のキャプテン!?
日産・エクストレイル
世界的にSUVがブームとなっていますが、本格派と呼べる走破性能を誇るモデルは多くはありません。そんな数少ない本格派の中でも、とくに人気のモデルが「日産・エクストレイル」です。
2014年に登場した新型は、悪路を走る上で役立つ「ALL MODE 4×4 – i」を先代から踏襲するなど高いオフロード性は健在。その一方で、ボディラインの角を取ることで、都会的な雰囲気をプラスし、よりファッショナブルな一台に仕上がっています。
そして、待望のハイブリッドを追加。低燃費はもちろん、スムーズな走りにも磨きがかけられています。舗装路をはじめ砂利道や川などの悪路もグングンと突き進む勇ましい姿に子供たちもワクワクしてくれるはず。
トヨタ・86/スバル・BRZ
「クルマが好きになったきっかけは?」と聞くと、「父親の影響」と答える方が少なくありません。かくいうワタクシも同じクチ。スポーツカーを操る父親の姿に憧れますし、助手席でも走っている時の爽快感は子供にも伝わるものです。
国産スポーツカーは下火でしたが、「トヨタ・86」と「スバル・BRZ」の登場で再び盛り上がりつつあります。
低く構えたスポーティなスタイルには、低重心に貢献する水平対向エンジンを搭載。コーナリングと加速に優れる後輪駆動を採用するなど、走りの楽しさを味わうための要素が詰まっています。
2ドアなので、後席への乗り込みには苦労しますが、それも一瞬のこと。荷室も普段使いに困らないほどの容量を確保。家族とクルマ、どちらも大切な方にオススメのスポーツカーです。
MINI・クロスオーバー
2010年の発売を機に、いまやMINIを支える大黒柱となるほど人気を集めているのが「MINIクロスオーバー」です。
ひと目でMINIと分かるデザインはそのままに、ボディサイズは4105×1790×1550mm(全長×全幅×全高)へと拡大。SUVテイストを強めたボディには、初めて後席用のドアを用意し、使い勝手が大幅にアップ。個性派ファミリーカーの新定番となりつつあります。
昨年には、エコロジー&エコノミーなディーゼルエンジンモデルもラインナップ。ディーゼルのネックと言われる振動やサウンドをあえて残すことで、ゴーカートフィーリングの演出を強調し、よりMINIらしさが増しています。
フィアット・パンダ
イタリアの乗用車メーカー「フィアット」といえば、ルパン三世でお馴染みの「500(チンクエチェント)」が有名ですが、家族向けのモデルも販売されています。それが「パンダ」です。
角を丸めたことで柔らかな印象をもたらす四角形を、ボディのシルエットに限らず、メーターやエアコンそしてステアリングにも多用されており、見ても乗っても心弾ませるようなポップさが個性的な一台です。また、ダッシュボードなどには「PANDA」のロゴを細かくあしらうなど遊び心もあふれています。
搭載されるエンジンは0.9Lの直列2気筒ターボ。独特のビートを奏で、ドライブを盛り上げます。
(今 総一郎)