NSXといえば、初代モデルはオールアルミニウムのモノコックボディを市販モデルに採用したことでも知られていますが、次期NSXでもそうした軽量ボディへのチャレンジは伝統として継続されています。
いくつもの素材を適材適所で配置したボディ構造は『マルチマテリアル スペースフレーム』と名付けられ、スーパースポーツ級モデルの中でもトップクラスの強さを持つとアナウンスされています。
たとえば、ロールオーバー時の強度も求められるAピラーは、3次元成形された超ハイテンによって作られているといいます。また、自動車のボディでは世界初という「アブレーション鋳造工法」で作られるアルミニウムパーツにも注目といえそう。
そして、スペースフレーム構造のボディ設計においては、前述した冷却性や空力性能といったエアフロー管理とスーパースポーツとしてのエキゾチックなスタイリングを両立している点も見逃せないところ。そのためにCFD(数値流体力学)を駆使した設計が成されているということです。
(山本晋也)