「DRIVE-E」を搭載した200台限定のボルボV40 クロスカントリー T5 AWD

単なるシリンダーレス、直噴化しただけでなく、エンジンを4気筒化して自社製に切り替えているボルボの戦略に基づくもので、従来比で最高出力が約15%アップ、最大トルクも約17%と向上しながら、燃費を約19%改善するなど、最新エンジンに相応しいスペック(245ps/350Nm、14.8km/L)を手にしています。組み合わされるトランスミッションは、アイシンAW製のスポーツモード付8速AT。

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同パワートレーンの4WDとの組み合わせは初になります。同社が推進しているパワートレーン戦略の総称を「DRIVE-E」と呼び、コスト低減や高効率化、ドライビングエクスペリエンスの追求がその狙いだそうで、ディーゼルエンジンの日本導入も間近のようです。

さて、V40クロスカントリー T5 AWDの装備では、クロスカントリー専用となる内・外装をはじめ、運転席パワーシート&フロントシートヒーター、アラームシステム、PCC/キーレスドライブ、アクティブベンディング・デュアルキセノンヘッドライト、ヒルディセントコントロール、17インチアルミホイールを装備。

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もちろん、ボルボ自慢の最新安全装備である「インティセーフ10」も標準装備されているほか、特別装備として歩行者用エアバッグ、モダンウッドパネルも用意されています。

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さらに、レザーパッケージに相当する本革シート(チャコール/ブロンド)、助手席8ウェイパワーシートも搭載。

ナビゲーション・パッケージに相当するHDDナビ、12セグ地上デジタルTVチューナーなど、もうほかに必要な装備はないのでは? と思えるほどの充実ぶりです。

同200台限定車の価格は、439万円という設定。ノーマルのV40よりも最低地上高で10mm、シートポジションで30mm高いクロスカントリーは、雪上ドライブや整備された林道はもちろん、適度に視線が高く、ちょっとした段差ならノーマルよりも乗り越えやすいため都市での使用にもピッタリといえる仕様になっています。

(文/塚田勝弘 写真/小林和久)

この記事の著者

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塚田勝弘

1997年3月 ステーションワゴン誌『アクティブビークル』、ミニバン専門誌『ミニバンFREX』の各編集部で編集に携わる。主にワゴン、ミニバン、SUVなどの新車記事を担当。2003年1月『ゲットナビ』編集部の乗り物記事担当。
車、カー用品、自転車などを担当。2005年4月独立し、フリーライター、エディターとして活動中。一般誌、自動車誌、WEB媒体などでミニバン、SUVの新車記事、ミニバンやSUVを使った「楽しみ方の提案」などの取材、執筆、編集を行っている。
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