「AGS」のみのアルト・ターボRSの走りはどうか?

「AGS」ならAT限定免許でも運転できますから、ユーザーの裾野を広げられるのはもちろん、アルト・ターボRS専用に変速チューニングが施されていますから、「普通に街中を走る」シーンでも快適かつ、少し飛ばしたい時なら十分にスポーティな走りが堪能できます。

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しかも、ターボRS向けの「AGS」は、快適なドライブフィールを優先し、変速タイミングを早めることでショックの低減を重視したチューニングだそうですから、ドライブモード時は「快適」に走るのに向いているわけです。

しかし、ドライブモードのまま、箱根のようなワインディングで元気よく走らせようとすると、シングルクラッチの限界を思い知らされます。アクセルを踏み込むほど「加速しては息継ぎする」ような繰り返しになるのは当たり前。

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ですから、速く走らせるにはマニュアルモードで変速する必要がありますし、ターボRSにはパドルシフトが装備されていますから、とくにコーナー手前で減速し、ターインから姿勢を作ってコーナー出口から再加速したい際などは、トルクバンドを外さないように、速度域に応じてシフト選択をマニュアルで操作する必要があります。

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しかも、AGSはギヤが固定されてレブリミッターが利きますから、高回転を維持しやすい利点もあります。

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もちろん、こうした走り方をしていれば燃費には悪影響になりますが、ターボRSを買ったからといって、ずっとこんな走り方をするわけはないでしょう。毎日乗れる快適性と、非日常の楽しさも容易に引き出せるのがアルト・ターボRSの魅力というわけです。

■価格は129万3840円〜、新型アルト・ターボRSは5AGSのみで発売!
https://clicccar.com/2015/03/12/298127/

(文・写真/塚田勝弘)

この記事の著者

塚田勝弘 近影

塚田勝弘

1997年3月 ステーションワゴン誌『アクティブビークル』、ミニバン専門誌『ミニバンFREX』の各編集部で編集に携わる。主にワゴン、ミニバン、SUVなどの新車記事を担当。2003年1月『ゲットナビ』編集部の乗り物記事担当。
車、カー用品、自転車などを担当。2005年4月独立し、フリーライター、エディターとして活動中。一般誌、自動車誌、WEB媒体などでミニバン、SUVの新車記事、ミニバンやSUVを使った「楽しみ方の提案」などの取材、執筆、編集を行っている。
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