北米市場においても、ハイブリッドカーのベンチマークは、トヨタ・プリウスです。
そのプリウスとの比較で、マリブ・ハイブリッドが圧倒しているのはエンジンとモーターの合計で出すことのできるシステム最高出力です。エンジンは、1.8リッターと同等ながら、そのシステム出力では30%以上もパワフルな182馬力(北米仕様プリウスは134馬力)を実現しています。
なお燃費については、複合モードでマリブ・ハイブリッドが47 mpg(約20km/L)、プリウスは50 mpg(約21km/L)と、パワーの差を感じさせない性能をアピールしています。
●主要スペック比較 マリブ・ハイブリッド VS. プリウス
シボレー マリブ | トヨタ プリウス | |
システム最高出力 | 182HP | 134HP |
シティ燃費 | 48 mpg | 51 mpg |
ハイウェイ燃費 | 45 mpg | 48 mpg |
複合燃費 | 47 mpg | 50 mpg |
バッテリー種類 | リチウムイオン | ニッケル水素 |
マリブ・ハイブリッドのアドバンテージは、リチウムイオン電池を採用している点にもあります。その総電力量は1.5kWhとなり、時速55マイル(約90km/h)まではモーターだけのEV走行が可能ということです。
もっとも、プリウスはモデル末期といえる状況。次期モデルについての噂は様々ありますが、こと北米市場においては、燃費性能はもちろん、パフォーマンスも求められることになりそうです。
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(山本晋也)