軽自動車でスポーツカーを作ると排気量や最高出力の壁にぶち当たりますが、車名のとおり660cc(658cc)という排気量で、最高出力64ps/6000rpm、最大トルク104Nm/2600rpmというスペックで登場したホンダS600。
リヤ・ミッドシップにマウントされたS07A直列3気筒横置きDOHCエンジンは、ホンダ社内基準ギリギリまで低い位置決めされ(段差などで腹下を打たないように)ています。
そのエンジン後方には空間が残っていますが、ここを小さな荷室にすると熱対策が必要になるため、重量がかさんで軽量化を阻害し、前後重量配分にも悪影響するという判断から、ビートのように荷物を積載することはできません。