さらに、エンジンフードが後ヒンジ式になったことで、積載スペースが配置できなかったこともあります。
また、助手席後方側、キャビンの隔壁とエンジンに挟まれた狭い空間に配置される燃料タンクは25Lという容量で、N-BOXの35Lなどと比べると小さめですが、ボディ床下からエンジンルームに導入される冷却風を妨げない形状(特許出願中)とされるなど工夫が凝らされています。
燃料タンクは満タンだと重いだけでなく場所も取りますが、重さでいえばバッテリーも各メーカーが搭載位置を工夫しているように、S660ではダッシュボードロア、カウルトップ直前の中央に配置。
荷室はボンネット下にあるミニマムなスペースのみで、こちらもソフトトップを格納すると埋まってしまうため、オープン時にはさらに荷物は積めないという徹底ぶり。
サイドシルをまたいで潜り込むような低い位置にあるシートは、「スポーツカーとしての儀式」という意味もあるそうで、とにかくスポーツカーとしてのこだわりが凝縮されています。
(塚田勝弘)