カメラにより白線や黄線を認識し、車線逸脱の可能性を検知するとブザーとディスプレイで警告する「レーンディパーチャーアラート」はもちろん、カメラにより対向車のヘッドランプや先行車のテールランプを検知して自動的にハイビームからロービームに切り替える「オートマチックハイビーム」も搭載。
ほかにも、信号待ちなどで先行車が発進しても気づかない場合にブザーで知らせてくれる機能や、シフト操作時における急発進を抑制したり、急ブレーキ時にハザードランプが点灯したりする機能も用意されています。
今回のシステムは、基本的には対車両のみで、歩行者やオートバイなどの二輪車にはまだ対応しておらず、さらにレーンディパーチャーアラートに関しては白線などを認識しつつも、ステアリングのアシストなどによる車線維持機能は設定されていません。なお、対歩行者は上級車種向けに採用されます。
少々物足りなく感じる人もいるかもしれませんが、標準装備もしくは5万円というオプション設定にしつつ、オプションとしては価格が近い軽自動車用よりも高度な安全装備ということにして、コンパクトカー用は普及を目指し、それ以上の車格に関してはミリ波レーダーなどによる高度な安全運転支援システムを採用するというのがトヨタの方針。
やや出遅れていた感のあるこうした安全、ドライバー支援ですが新世代に移行して一気に商品力を向上させた新型カローラに注目です。
(塚田勝弘)