新型カローラから装備される「Toyota Safety Sense C」は追突事故の約80%をカバー

カメラにより白線や黄線を認識し、車線逸脱の可能性を検知するとブザーとディスプレイで警告する「レーンディパーチャーアラート」はもちろん、カメラにより対向車のヘッドランプや先行車のテールランプを検知して自動的にハイビームからロービームに切り替える「オートマチックハイビーム」も搭載。

COROLLA_01

ほかにも、信号待ちなどで先行車が発進しても気づかない場合にブザーで知らせてくれる機能や、シフト操作時における急発進を抑制したり、急ブレーキ時にハザードランプが点灯したりする機能も用意されています。

COROLLA_04

今回のシステムは、基本的には対車両のみで、歩行者やオートバイなどの二輪車にはまだ対応しておらず、さらにレーンディパーチャーアラートに関しては白線などを認識しつつも、ステアリングのアシストなどによる車線維持機能は設定されていません。なお、対歩行者は上級車種向けに採用されます。

少々物足りなく感じる人もいるかもしれませんが、標準装備もしくは5万円というオプション設定にしつつ、オプションとしては価格が近い軽自動車用よりも高度な安全装備ということにして、コンパクトカー用は普及を目指し、それ以上の車格に関してはミリ波レーダーなどによる高度な安全運転支援システムを採用するというのがトヨタの方針。

やや出遅れていた感のあるこうした安全、ドライバー支援ですが新世代に移行して一気に商品力を向上させた新型カローラに注目です。

(塚田勝弘)

この記事の著者

塚田勝弘 近影

塚田勝弘

1997年3月 ステーションワゴン誌『アクティブビークル』、ミニバン専門誌『ミニバンFREX』の各編集部で編集に携わる。主にワゴン、ミニバン、SUVなどの新車記事を担当。2003年1月『ゲットナビ』編集部の乗り物記事担当。
車、カー用品、自転車などを担当。2005年4月独立し、フリーライター、エディターとして活動中。一般誌、自動車誌、WEB媒体などでミニバン、SUVの新車記事、ミニバンやSUVを使った「楽しみ方の提案」などの取材、執筆、編集を行っている。
続きを見る
閉じる