2位:スズキ・アルト
フルモデルチェンジを受けたばかりのスズキ・アルトは、標準車なら街乗り中心の方にオススメです。レーダーブレーキサポート搭載車でも90万円強から揃っている車両価格が最大のアピールポイントで、燃費もCVT搭載車なら37.0km/Lとガソリンエンジン車トップですから燃費も文句なし。
後席の広さも十分以上ですが後席のベンチシートは簡易的で、荷室がやや狭いのも厳しいところ。ただし、2人乗車までに割り切り、後席の背もたれを前倒しして使えば日常使いなら十分カバーできます。
軽量で車高を抑えたボディで、背高ワゴン系の一般的な軽自動車と比べ軽快な走りを楽しめるのもアルトの特徴です。
さらに、アルト・ターボRSなら水を得た魚のようにワインディングを走らせることができます。このターボRSにも標準車同様に、AT限定免許でも運転できる2ペダルMTの「AGS(オート・ギヤ・シフト)」との組み合わせでキビキビした変速が楽しめますからスポーティカーに興味のあるビギナーにも最適です。
1位:トヨタ・パッソ
低価格の軽自動車、そして燃費のいいハイブリッドも魅力ですが、前者はNAエンジンですと街乗り中心に向く動力性能で、高速道路などでの操縦安定性や音・振動面で若干振りになります。
ハイブリッドは車両価格がやや高めで、価格、燃費、コスパの3つの要素でバランスがいいのは1.0Lクラスのコンパクトカーだと思います。
パッソの価格帯は1.0L搭載車なら130万円前後で揃っていますし、燃費も27.6km/Lと十分にエコカーといえるレベルにあり、軽自動車のNAエンジンよりも約340cc余裕がある分、シーンを問わずスムーズな走りが可能。
荷室もベビーカーが横積みできるなど、軽自動車よりも横幅に余裕がある分、積載性に優れるという面も見逃せません。
また、女性に嬉しいのは「Hana」というキュートな内外装をもつグレードも設定していますし、高速道路で長距離を走りたいという人には、1.0Lだけでなく1.3Lも選べますから独身の方から小さな子どもがいるファミリーまでファーストカーとして使えるのが魅力です。
(塚田勝弘)