レンジローバー・スポーツは雪上であることを忘れさせる

暖かい日の昼間の試乗だったため、ミラーバーンのようなツルツルと滑る路面はなかったものの、特設コースを何回も走行したため雪が磨かれたような路面でも滑る気配は見せません。

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さらに「草・砂利・雪」モードにすると、ラフに踏み込んでもさらに滑る気配はなく、コブが続くモーグルや登坂路でも「オート」でも十分に走ります。1度だけ上り坂で雪を掻くシーンがありましたが、軽く下がって踏み直すと難なくクリア。

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スキー場の駐車場に作られた簡易的な特設コースでは、その真価を試すにはコース側が力不足だったのかもしれません。

レンジローバー・スポーツだけにやや硬めに感じる足まわりですが、一般路を含めた乗り味は、先述したようにどんな路面でも基本的に上質。

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試乗車には「テレイン・レスポンス2オート」とともに「アダプティブ・ダイナミクス」が装着されていて、巧みなボディコントロールにより乗員が揺すられるような無粋な乗り心地とは無縁です。オンロード/オフロード走行を問わず「アダプティブ・ダイナミクス」は欲しいところ。

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油断は禁物とはいえ、都会でレンジローバー・スポーツの快適な走りを堪能しつつ、冬タイヤを履いて上質さはそのままに雪上ドライブに移動しても涼しい顔でスキー場に迎えるという、スキーエクスプレスとしても最上の一台といえるでしょう。

■「レンジローバー・スポーツ」2015年モデル 画像ギャラリー ー スポーティでも上質さを失わない佇まい
https://clicccar.com/2015/03/06/297397/

(塚田勝弘)

この記事の著者

塚田勝弘 近影

塚田勝弘

1997年3月 ステーションワゴン誌『アクティブビークル』、ミニバン専門誌『ミニバンFREX』の各編集部で編集に携わる。主にワゴン、ミニバン、SUVなどの新車記事を担当。2003年1月『ゲットナビ』編集部の乗り物記事担当。
車、カー用品、自転車などを担当。2005年4月独立し、フリーライター、エディターとして活動中。一般誌、自動車誌、WEB媒体などでミニバン、SUVの新車記事、ミニバンやSUVを使った「楽しみ方の提案」などの取材、執筆、編集を行っている。
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