前2輪、後1輪の「TOYOTA i-ROAD」の操作性は独得で、ハンドルに操作に合わせて左右の前輪が上下に動き、コーナリングに最適な傾きになるように自動的に車体が傾くという、まるでスキー感覚で誰でも簡単に走らせることが可能。
すでに昨年3月から豊田市で、昨年10月からフランス・グルノーブルでも実証実験がスタートしていますが、「Times Car PLUS TOYOTA i-ROAD Drive」と題して、4月10日から当面9月末までの約6か月間、東京都心部を中心にカーシェアリングの実証実験を実施するそうです。
乗り物好きなら興味があると思いますが、同カーシェアリングサービスは、パーク24が管理する「タイムズ ステーション有楽町イトシア」で「i-ROAD」貸し出し、東京タワーや浅草、お台場パレットタウン、東京ドームシティなどの計5か所に返却できるワンウェイ型になっています(タイムズ ステーション有楽町イトシアでも返却可能)。
利用対象は「タイムズカープラス」の法人会員か「タイムズカープラス」のポイントプログラムである「TCPプログラム」のステージ2以上の個人会員。
同会員向けウェブ予約画面から「i-ROAD」の空き状況を検索し、予約も可能で、初回乗車時のみ事前講習が用意されています。
料金は15分412円で、最大2時間30分まで利用することができます。
トヨタはこうした実証実験を通して、パーソナルモビリティのサービスを創造し、低炭素で快適な都市・まちづくりに貢献するとしています。
こうしたシティコミューターは、利用車の多い都市部で成立しやすいのは分かりますが、バスや電車などが廃止(廃線)され、年々脆弱化が進む地方でも使えるようになると、公共交通機関の代替え手段にもなるのかもしれません。
(塚田勝弘)