後席は当然ながら足を組めるほど広大で、大柄なシートに身を委ねると極楽ですが、豪華すぎて落ち着かないというのは庶民の悲しい性でしょうか。
さて、コンチネンタルの名が省かれ、ベントレー・フライング スパーとなった3代目は5998ccのW12ツインターボのほか、2014年3月には4.0LのV8ツインターボも加わっています。
割り当てられた試乗車はW12で、概要からご紹介。ボディサイズは全長5315×全幅1985×全高1490mmで、先日発表されたばかりの「メルセデス・マイバッハS」の全長5460×全幅1900×全高1495mmと比べると、145mm短く、85mmワイドで全高はほぼ同じ。このクラスになると、ひと言で大きい! という印象以外浮かばないのですが……。
試乗車には21インチタイヤ(10本スポークのプロペラアロイホイール)が装着され、さらに迫力が増しています。
エンジンはVR6を2つ組み合わせたW12ツインターボで、5998ccの排気量から625ps/6000rpm、800Nm/2000rpmという圧倒的なハイパワー、強大なトルクを発揮。
トランスミッションはスムーズというか、ほとんど変速ショックを感じさせないことで定評のあるZF製8速ATを搭載。
最高速は322km/h、0-100km/hは4.6秒で達するそうですから、後ろにふんぞり返るだけでなく、ステアリングを握っても十分に楽しめるというスポーツサルーンというワケです。
試乗車のボディカラーはソリッドペイントの「Arctica」、インテリアは「Magnolia Dark Bourbon」、ウッドパネルは「Burr Walnut」という組み合わせで、ほかにも「ブライトクロームド・ロアーバンパーマトリクス」、「クラフトウッドケース」、「クロームインレイ・ドアウェストレール」、「デュアルトーン3スポークステアリングホイール」などのオプションが盛り込まれています。
(塚田勝弘)