一方、損益では赤字が前年同期の1,626万ドル(約19億円)から1億763万ドル(約127億円)へと大幅に拡大。
通期で見ると販売台数は31,655台、売上高が約32億ドル(約3,788億円)と前年比で+58.8%増、損益は2.9億ドル(約348億円)の赤字となっています。
増収・大幅減益となった要因は世界的な販売/充電網の拡大や、当初2013年に発売を予定していたSUV「モデルX」の生産開始が大幅に遅れて開発費が嵩んだ事、モデルSの高性能グレード「P85D」の納車遅れなどが響いている模様。
また2016年に生産開始予定のパナソニックとの合弁によるリチウムイオンバッテリー増産に向けたギガファクトリー建設が2ヶ月前にスタートしており、こうした工場への巨額投資も損益を圧迫しているようです。
ただ、高額な車両価格をEV普及のために引き下げるには駆動用バッテリー量産によるコストダウンが必須となるだけに、長いスパンでみれば今後の経営にプラスに働く筈。
テスラ社を率いるイーロン・マスクCEOの壮大な世界戦略から見れば今回の赤字幅増大も経営上、想定内の一時的な現象に過ぎないのかもしれません。
【四半期業績】(10~12月)
販売台数 9,834台
売上高 9億5,666万ドル(前年 6億1,522万ドル)
純損失 1億763万ドル (前年 1,626万ドル)【2014年通期業績】(1~12月)
販売台数 31,655台
売上高 31億9,835万ドル(前年 20億1,350万ドル)
純損失 2億9,404万ドル (前年 7,401万ドル)
■テスラモーターズ Webサイト
http://ir.teslamotors.com/
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