1964年5月に創刊した『オートスポーツ』は、52年目を迎える今年、おかげさまで通巻1400号を迎えました。
もしも、創刊から年4回「季刊」としての発行だったら、1400号到達までにかかる年数は350年(=西暦2314年!)。「月刊」でも、116年以上。「月2回刊」の場合は、単純計算で58年。年50冊の「週刊」サイクルで作り続けたとしても28年。
当初、季刊からはじまった『オートスポーツ』は、その後、月刊、月2回刊、週刊という発行形態を経て、現在「隔週金曜日発売」。いずれにしても通巻1400号という数字までは、気が遠くなる歳月を必要としました。
とにもかくにも、ここまで『オートスポーツ』を続けてこられたのは、支えてくださる読者の皆さまのおかげです。これまで編集に携わられてきた諸先輩がたを代表して改めて御礼申し上げます。
さて、節目となる1400号では、奇しくも国内3メーカーが再び世界に打って出ることを大々的に報じることができました。トヨタのWRC(世界ラリー選手権)、ニッサンのWEC(世界耐久選手権)、そしてホンダのF1(F1世界選手権)復帰まで──それらマシンがずらりと並ぶ感慨深い一冊です。
この1400号を記念して、気持ちばかりではありますが、本誌創刊号のデジタル版を期間限定で無料プレゼントしています(URL:http://www.as-books.jp/、期間2月13日(金)0時〜2月26日(木)24時、無料の会員登録のみ必要です)。
創刊時に20歳だった方は、現在70歳オーバー。当時を懐かしみつつ、お孫さんとご一緒に、そして当時を知らない世代の方々(現編集部は全員これに該当)には、国内のモータリゼーション黎明期や先達の“思い”を知るためにも、ぜひご覧いただきたい一冊です。
創刊号の表紙は「プリンス・グロリア・スーパー6」、背表紙が「プリンス・スカイライン1500」だったのに対して、1400号の表紙は「ニッサン“FF”(!)GT‐R」。時代の移り変わりを感じずにはいられません。
ちなみに、1500号は現状の発行ペースでいくとすると4年後、東京オリンピック前年にあたる2019年の予定です。
今後とも『オートスポーツ』を、どうぞよろしくお願いいたします。
(オートスポーツ編集長 田中康二)