・レクサスRC
「人は見た目が9割」というのが一時期話題でしたが、第一印象が大切なのはクルマも一緒。レクサスRCはクーペのセオリーである流麗さとスポーティ感を備えたボディをはじめ、フロントマスクに大胆に構えるスピンドルグリルなど、「只者じゃないな」と思わせるほど強烈な存在感を放っています。
近寄りがたいオーラを放つ威圧的なルックスに反して、乗り味はジェントル。とくに2ドアクーペでは稀少なハイブリッドの「RC300h」は、モーターアシストのおかげで、スムーズで静かなドライブについては右に出るものはいません。
・BMW Z4
彼氏に乗ってほしいクルマの中でも長年高い人気を獲得しているのがBMWです。
そのラインナップのなかでも特に異彩を放つ存在が「Z4」。ロングノーズ&ショートデッキの伝統的なクーペのプロポーションを色濃く反映させつつ、躍動感を演出するキャラクターラインを走らせるなど、イマドキのクルマの「カッコ良さ」も身につけています。
ルーフを開け放てば、オープンエアの爽快感や、シルキーシックスの異名で有名な直列6気筒エンジンが奏でるサウンドなど、ひと味違うドライブデートを楽しんでもらえること間違いなしの一台。
・ジャガーFタイプ
イギリスの高級車ブランドとして根強い人気を誇るジャガー。ダンディなオジサマ向けのクルマが目立っていましたが、「Fタイプ」はむしろ若者にこそ似合いそう。実際にブランドアンバサダーに起用されたのは、プロテニスプレーヤーの錦織 圭選手です。
TVCMで共演する「Fタイプ」の洗練された力強さと気品漂うボディは、まさに一流のアスリートの肉体美。しかも実力は“ピュアスポーツカー”をコンセプトに、徹底的に走りを追究し、世界の名だたるスポーツカーと肩を並べるほど。
話題性と性能のいずれも一流のモデルであります。
・メルセデスベンツ Sクラスクーペ
“ピンからキリまで”と言われるように、クルマをはじめ家電製品や食品にも格があるものです。
高級車の代表と言えるメルセデス・ベンツも例外ではなく、そのラインナップの頂点に君臨するのが「Sクラス」です。「Sクラスクーペ」はその世界観をそのままに、よりドライバーズカーとしてのキャラクターを強調したモデル。
アグレッシブな雰囲気を際立たせるというルックスの仕立て方は他の2ドアクーペと似ていますが、特筆すべきはその乗り心地。15m先の路面の状態を分析する「ロードサーフェススキャン」を搭載し、常に凹凸のない平坦な道を走っているような極上の快適性を実現するのです。
内外装そして乗り心地にまで贅の限りを尽くした「Sクラスクーペ」こそ、まさにデートカーの“キリ”なのかもしれませんね。
・マセラティ グラントゥーリズモ
スーパーカーの助手席にカノジョを乗せてのドライブデート。まさにこの世の全てを手に入れたかの様な陶酔に浸れるのでしょうが、女性目線で考えると目立ちすぎ?
そんな両者の気持ちを上手くバランスさせているのがマセラティだと思います。
イタリア製のスーパーカーで有名なフェラーリとの関係も深く、エンジンを共有するモデルもあるほど。一方でマセラティのスタイリングには適度に落ち着きがあり、ド迫力の外観でアピールするフェラーリと比べて、常に視線にさらされる心配が少ないのは女性にはうれしいのかもしれません。
2ドアクーペの「グラントゥーリズモ」は、後席スペースや荷室もしっかり確保されており、普段使いもこなせるスーパーカーとして注目株です。
(今 総一郎)