乗り心地に関しては、サスペンションをしなやかに動かすことがテーマのひとつだったそうで、アテンザではフロントダンパーの微低速域のフリクション低減、フロントロアアームのブッシュ形状変更、リヤダンパーのピストンサイズのUPとリヤダンパーフリクションコントロールデバイスの採用がメニュー。
フロントロアアームのブッシュ形状変更は、実物を見れば確かに変わっているという感じで、形状変更がどう効いているのか正直素人にはなかなか分かりませんが、乗り心地は確かに上質になっていて、とくに微低速域の上下動は抑制されている感じがします。
また、冒頭で紹介したパワステのフィーリング向上も直接何か手段が講じられたわけではないそうですが、足がスムーズに動くようになったことで洗練された印象を受けた可能性もあります。
NVHでは、大幅改良後もマツダが設定する理想エリアにはまだ届いていないそうですが、騒音面では荒れた路面で約10%、高速走行時で約25%の低減を実現しているそう。
乗り心地も騒音の面でも改良前よりも一段と洗練されたのは間違いなく、アッパーミドルセダンにふさわしい上質さを得ているのは、大人の雰囲気を得た内・外装デザインと同様に朗報です。
■フルモデルチェンジに匹敵する大幅な変更を受けたアテンザのインパネは「スピード感」と「質感向上」が狙い
https://clicccar.com/2015/01/19/285809/
■大人の上質感を狙ったマツダ・アテンザ、エクステリア6つのポイント
https://clicccar.com/2015/01/18/285712/
(塚田勝弘)