「アート」と「汚し」…両極端の最先端ペイントテクニック【東京オートサロン2015】

ラッピングの台頭により、カンタンにボディカラーがチェンジできるイメージが広がっています。

ただしラッピングも、素人がやすやすとできるほど手軽ではありません。何事にも、職人のテクニックが必要なのです。

そんな匠の技が注入された、渾身の塗装テクニックが会場で注目を集めていました。

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とくに業界人から注目を集めていたのが、KUHL JAPAN PROJECT R35GT-R。

その有機的かつ立体的な塗装面。和柄も彫り込まれており、まさにアートの域です。前回のオートサロンで注目されたテクニックが、さらに進化していました。

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この凹凸は、たっぷりと厚めに塗った下地(サフェーサー)に、手作業で模様を彫り込んでいくという、途方もなく手間のかかる「エングレービング」という手法。

この1台を仕上げるのに、3~4人の職人が1日かかりっきりで2ヵ月は要したそう。