このレヴォーグは「こんなモデルがあったらいいな」をコンセプトにマニュアルトランスミッションの設定のないレヴォーグにWRX STIのエンジンとトランスミッションを移植しています。
オートサロンではSUBARU/STIブースのレヴォーグSコンセプトに注目が集まっていますが、実はLEVORG tuned by A3はすでにナンバーも取得済で、会場まで自走で走行してきたそうです。
このレヴォーグはSコンセプトとは違い、エンジンはGRB型WRX STI spec.C用のEJ207を搭載。センターデフにはオートモード付DCCDを搭載しているのが特徴です。
ベースとなるモデルは2.0GT-S EyeSight。もちろんマニュアル化の際にEyeSightは廃止。パーキングブレーキも電動式から手動式へと変更されています。
メーターパネルはVAB型WRX STI用を使用することで、DCCDの表示も可能となっています。
WRX STI用のパワートレーンを移植する際に、2.0Lモデルの場合は大容量リニアトロニックと6MT の取付け位置の違いから若干の加工が必要となるため、これからA3仕様のレヴォーグを製作しようと考えるユーザーにはベース車両に1.6GT(EyeSightなし)をオススメするとのこと。
1.6GTであればサイドブレーキは手動式、ルーフトリムもステレオカメラのないものとなり、なにより1.6L用のリニアトロニックCVTとWRX用の6MTの取り付け位置が全く同じであり、無加工で換装できるそうです。
価格についてはベース車両の車両本体価格からエンジン、トランスミッションの換装まで含め約600万円程度とのこと。もちろん細部の仕様やベース車両など様々な条件により、価格はあくまで参考価格とのことですが、MTモデルの発売まで待てないユーザーには、レヴォーグ チューンドバイA3は魅力的なモデルといえるのではないでしょうか。
(井元 貴幸)