新生ジェイドは「流麗なフォルムに3列シートを配し、見晴らしの良い爽快な1列目、ゆったりとくつろげる2列目、多彩に使えるサードシートを有し、ミニバン並みの居住性とユーティリティを立体駐車場に対応した低全高で実現」というプレスリリースからあるように、コンセプトはストリーム(とくに1550mm制限の駐車場に対応した2代目)とよく似ています。
キャッチコピーは「美しいフォルムに、ゆとりのキャビン。都市型3列。ジェイド ハイブリッド」で、グレイス同様にハイブリッドに絞ることで、燃費面でも強く訴求していく狙いなのは明白。
先行公開された新型ジェイドを見ると、緩やかなAピラーと大きなフロントウインドウ、そしてとくに前側のサイドウインドウ下端を低くすることで開放感の高さと広い視界を確保し、限られた全高でもゆとりを感じさせる室内空間にする工夫が施されているのがうかがえます。
インパネも緩やかな弧を複数に重ねたようなワイドな造形で、アイボリーの明るい木目調パネルは写真で見ても印象的。
安全装備では、ミリ波レーダーと単眼カメラにより前方をセンシングし、ブレーキやステアリングを協調制御する「Honda SENSING」と呼ぶ安全技術を採用しているのが注目点です。
サードシートは低全高を考えると、おそらくエマージェンシーの域は出ないでしょうが、折りたためばステーションワゴン的に使える荷室になるのは間違いないはずで、シュリンクしているこのマーケットを再び活性化できるかにも注目が集まります。
(塚田勝弘)