レクサスRCのハイブリッド仕様の走りは意外に普通!?

エンジンもモーター出力もレクサスIS300hと同じで、街中で「ECO」や「NORMAL」モードで走っている分には、思いのほか普通……。ほかのレクサスやトヨタ製ハイブリッドと走行フィールはあまり変わらないように感じます。

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もちろん、ドライブモードセレクトで「SPORT」モード以上に変えれば、アクセルレスポンスがグッと高まり、手応えのあるステアフィールも味わえますが、常用モードといえる「ECO」か「NORMAL」モードでやや面白みの欠けるのは惜しいところ。

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乗り味は19インチを履く「F SPORT」も、オプションの19インチタイヤを履いた「version L」も大差はなく硬めで、ベースグレードをのぞき、スポーツサスペンションと「NAVI・AI-AVS」が標準になりますが、レクサスISよりも若干突き上げが大きく感じます。

レクサスISはグレードにより17インチ〜18インチタイヤを履くのと、スポーツサスと「NAVI・AI-AVS」の有無(ISはF SPORTに標準)の違いかもしれません。

それでも、従来のスポット溶接よりも細かいピッチで溶接し、断面変形を抑制する「レーザースクリューウェルディング」や構造用接着剤、ホットスタンプ材などによる高剛性ボディが利いているのは明らかで、ビシッと引き締まった感のあるボディ剛性感はドイツ勢と比べても遜色はないのは朗報。

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さらに、比較されることの多いドイツ御三家に対するアドバンテージは、ハイブリッド仕様、純ガソリン仕様ともに圧倒的といえる静粛性の高さで、新型CクラスもレクサスRCには及ばない印象を受けます。

23.2km/Lという燃費を考えると、ハイブリッドは捨てがたい選択肢であり、燃費とスタイリングに惚れて購入するならガソリン仕様を選択する理由はありません。

逆にパワフルな走りを満喫したいなら、迷わず318ps/380NmのV6エンジン搭載車のRC350をチョイスしたいところです。

■レクサスRCが約21倍、RC Fが約30倍と驚異的な受注を得た評価ポイントは?
https://clicccar.com/2014/11/29/280374/

(塚田勝弘)

この記事の著者

塚田勝弘 近影

塚田勝弘

1997年3月 ステーションワゴン誌『アクティブビークル』、ミニバン専門誌『ミニバンFREX』の各編集部で編集に携わる。主にワゴン、ミニバン、SUVなどの新車記事を担当。2003年1月『ゲットナビ』編集部の乗り物記事担当。
車、カー用品、自転車などを担当。2005年4月独立し、フリーライター、エディターとして活動中。一般誌、自動車誌、WEB媒体などでミニバン、SUVの新車記事、ミニバンやSUVを使った「楽しみ方の提案」などの取材、執筆、編集を行っている。
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