■マツダ・デミオ 4点
日本カー・オブ・ザ・イヤーをはじめ、様々な栄冠を手にした「デミオ」。右に倣えで申し訳ありませんが、やっぱり良いものは良い。
しっかりとブランドを感じさせるデザインを筆頭に、機能性にも配慮されたインテリアやディーゼルとガソリンいずれでもしっかりとした走りは、たしかにコンパクトカーの中では最良のバランス。
しかも、コレだけ揃っているにも関わらず、135万円からと価格も思いのほかリーズナブルなのも見逃せません。もはやオススメしない理由が思い浮かびません。
■トヨタ・ハリアー 3点
学生時代と違い、社会人ともなると経済的に余裕が出てきたのか、知人からクルマの購入相談を受けることがあります。そんなときに彼らが探しているのがSUVなんてことがしばしば。
新型「ハリアー」は、都会の街並みが似合う精悍なルックスもさることながら、やはり注目は国産SUVの中ではトップクラスのインテリアの質感。また、家族や友人を乗せてスノボーなどアウトドアレジャーに行くには困らない走行性能も備えており、これ一台で様々なシーンでの活躍が期待できる点でオススメです。
惜しむらくは、まだまだ手が届きにくい車両価格?
■ダイハツ・コペン 2点
「若者のクルマ離れ」が叫ばれて久しく、異口同音に「クルマならなんでもいい」といいますが、もし乗車定員や積載量にこだわりがなく、単なる移動手段としてのクルマが欲しいなら「ダイハツ・コペン」はいかが?
新開発の「D-Frame」による安定感や専用の調律が施された排気サウンド、そして電動開閉式ハードトップが生む爽快感。いずれもクルマ好きにはたまらないし、クルマに無関心な人にとっては新発見となり、クルマに対する見方も変わるかもしれません。
とはいえ、趣味のクルマという性格が強い「コペン」は、結婚して家庭をもつとやはり維持は難しくなるはず。実際には子育てを終えた世代が主な購入層のようですが、老後の楽しみにとっておくのはもったいない1台です。
■スズキ・ハスラー 1点
2014年の初頭に軽自動車とSUVのクロスオーバーとしてデビューした「ハスラー」は、どこかマンネリ化しつつあった軽自動車に「個性」という新風を取り入れ、軽自動車ブームを見事に牽引しました。
これまでの軽自動車の経済性や実用性に加えて、悪路でも走れるメカニズムやアウトドアレジャーに役立つアクセサリーも充実し、たしかに日常生活はもちろん趣味の1台としても魅力的。
ただし、あまりにも売れに売れてしまったので、かえって人と被ってしまうのが……なんとも複雑。
(今 総一郎)