新型ミライは「環境性能は当たり前、燃料電池ならではの走りを!」が開発方針!

■新開発の発電ユニットとお家芸の動力ユニットが融合

発電ユニットの燃料電池(FC)スタックは、薄い発電セル370枚を直列に接続。生成水の制御(加湿と排出)と白金触媒の削減、発電率向上に注力し、寒冷地対策とコスト削減、パワー&燃費アップを達成しました。水素は、2本のリアタンクに充填。タンクは炭素繊維を効果的に巻き付けて耐700気圧を果たし、水素の充填増を実現しました。

動力ユニットでは、お家芸のHV技術を積極的に活用。昇圧装置で電圧を上げて、小型モーターを高回転で利用するのがトヨタ流です。動力モーターはレクサスRXのHV仕様から、また駆動用バッテリーはカムリHVからニッケル水素を流用し、高い信頼性と低コストを両立。新型ミライは、最新と量産の技術が見事に融合して誕生したのです。

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(拓波幸としひろ)

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