2014年の「インポート・カー・オブ・ザ・イヤー」に輝いた気になる走りは?

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最近のメルセデス・ベンツは、Aクラス、Bクラス、CLAともに出初めのモデルは、乗り心地が硬めというか、らしからぬほど「荒め」で、昔からメルセデスを乗り継いでいる人の評価が心配になってしまうほど。

その後、上記のコンパクトモデルは乗り味が改善されているようで、私もその後、改善後モデルの試乗の機会のあったCLAクラス、SUV系モデルのGLAクラスでは十分に確認できました。

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現行Cクラスは、全長4690×全幅1810×全高1445mmで、決してコンパクトではなく、全幅の制約から立体駐車場に入庫できないケースも出てくるのは気になるところ。3シリーズの日本向けは1800mmに抑えているのでなおさら。

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前置きが長くなりましたが、現行Cクラスでまず感心させられるのが、ダイレクト感のあるハンドリングで、メルセデス・ベンツが最近呪文のように唱えているアジリティ(俊敏性)は十分に実現されています。

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それでいながら、直進安定性などメルセデスらしい美点はしっかりと受け継がれていますし、BMWのようなやや人工甘味料の味わいが濃いクイックな特性ではなく、自然なフィーリングなのが美点。

フットワークを重視すると直進性が損なわれがちで、乗り心地も硬めになるモデルが多い中、デビューした当初のAクラスやBクラスとは違った快適な乗り味なのも十分に納得できるところです。

静粛性に関しては、レクサスISやレクサスRCのハイブリッドモデルほどではないかな、と思いますが十分に静かで上質さを味わえます。

■「2014-2015日本カー・オブ・ザ・イヤー」をマツダ・デミオが獲得したワケは?
https://clicccar.com/2014/10/13/273039/

■待望のCクラスステーションワゴンが日本デビュー!
https://clicccar.com/2014/10/01/271170/

■メルセデス・ベンツ「新型Cクラス」画像ギャラリー ─ 上質さは増したが全幅に注意
https://clicccar.com/2014/07/17/261651/

(塚田勝弘)

この記事の著者

塚田勝弘 近影

塚田勝弘

1997年3月 ステーションワゴン誌『アクティブビークル』、ミニバン専門誌『ミニバンFREX』の各編集部で編集に携わる。主にワゴン、ミニバン、SUVなどの新車記事を担当。2003年1月『ゲットナビ』編集部の乗り物記事担当。
車、カー用品、自転車などを担当。2005年4月独立し、フリーライター、エディターとして活動中。一般誌、自動車誌、WEB媒体などでミニバン、SUVの新車記事、ミニバンやSUVを使った「楽しみ方の提案」などの取材、執筆、編集を行っている。
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