ホンダ「グレイス」はハイブリッド4WDで燃費最良リッター29.4キロ

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グレイスのプラットフォームは、フィットやヴェゼルでお馴染みのセンタータンクレイアウトのそれを使っています。そして、4WDシステムは、リヤデファレンシャルにビスカスカップリングを一体化させたもの。

クロスオーバーSUVのヴェゼルでは、電子制御のリアルタイム4WDを使っていますが、『小型、軽量、燃費、駆動』といったハイブリッド4WDに求められる性能をバランスさせることが、この比較的シンプルなビスカスカップリング式4WDシステムを採用した狙いだということです。

さらに、ビスカスカップリング内のアウタープレートとインナープレートを接触をさせないハンプレス構造を採用し、軽量化と過剰トルクの抑制に寄与させているといいます。

そうした結果が、29.4km/Lという国内のハイブリッド4WDでは最良の燃費性能につながっているといえます。ちなみに、軽自動車も含めた4WD車の燃費性能でいえば、ダイハツ・ミライースの32.4km/Lがトップとなります。

ただし、このビスカスカップリング式4WDや1.5リッターハイブリッドシステム自体はフィット・ハイブリッドと同等。グレイス4WDの燃費性能が、フィット・ハイブリッド4WDの燃費性能(27.6~29.0km/L)を超えている理由とはいえません。

この記事の著者

山本晋也 近影

山本晋也

日産スカイラインGT-Rやホンダ・ドリームCB750FOURと同じ年に誕生。20世紀に自動車メディア界に飛び込み、2010年代後半からは自動車コラムニストとして活動しています。モビリティの未来に興味津々ですが、昔から「歴史は繰り返す」というように過去と未来をつなぐ視点から自動車業界を俯瞰的に見ることを意識しています。
個人ブログ『クルマのミライ NEWS』でも情報発信中。2019年に大型二輪免許を取得、リターンライダーとして二輪の魅力を再発見している日々です。
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