フォルクスワーゲンの電気自動車「e-up!」の試乗で気になる5つの特徴

日本における輸入車のスタンダードといえば、フォルクスワーゲン。そんなフォルクスワーゲンのEV(電気自動車)がついに日本へ上陸することになりました。

第一弾となるのは、コンパクトカーの「up!」をベースにした「e-up!」。受注開始は2015年2月からで発売は納車開始は「年央」と発表されていますが、ひとあし早く先行試乗車に乗ることができたので5つのポイントに分けて報告しましょう。

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1:走りは安定感が増している

スタートから伸びやかに速度が増していくスムーズで力強い加速。スルスルと滑るように速度を増していく……なんていうのは電気自動車に共通する特徴なのでいまさら報告するまでもありませんが、ステアリングを切ってから軽快な動きをするノーマルのup!に比べるとどっしりとしたフィーリングなのが印象的でした。

これが総重量が230kgもバッテリーを床下に搭載していることの「いい影響」といえそうです。キビキビと走る感じは薄まりましたが、もっと大きな車に乗っているような安定感のある乗り味です。 

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2:最高速度は130km/h

これは実際に試したのではなく公表されているデータなのですが、最高速度は130キロだそうです。

まあ日本では制限速度が100キロなのでそこまで出す状況はないのですが、130キロというのはドイツで3車線あるアウトバーンの中央車線を巡航できるという感覚ですね。

ドライビングモードは「Nomal」「ECO」「ECO+」の3パターンを切り替えられ、最高130キロというのが「Nomal」でのスペック。「ECO」だとややパワーが制限され最高120キロ、「ECO+」では95キロとなります。

電費(=エンジン車でいう燃費)を最高に伸ばす「ECO+」では、エネルギー節約のためにエアコンが強制的に作動停止するというからストイックですね。ちなみに航続距離はカタログスペックで185kmとのこと。高速道路でのフィーリングはグングンスピードが上がりガソリン車よりも素直な加速感です。ただ、速度を上げるとバッテリーの減りは早くなりますのでご注意を。

この記事の著者

工藤貴宏 近影

工藤貴宏

1976年長野県生まれ。自動車雑誌編集部や編集プロダクションを経てフリーの自動車ライターとして独立。新車紹介、使い勝手やバイヤーズガイドを中心に雑誌やWEBに執筆している。現在の愛車はルノー・ルーテシアR.S.トロフィーとディーゼルエンジンのマツダCX-5。
AJAJ(日本自動車ジャーナリスト協会)会員。
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